7月15日(火)六本木にて完成報告会見を実施いたしました。 原作者の金原ひとみさん、出演者の吉高由里子さん、高良健吾さん、ARATAさん、そして蜷川幸雄監督が登壇し、『蛇にピアス』の魅力を語る1時間となりました。
会見の終りには、本編にある吉高由里子さん演じる主人公のルイが、「龍と麒麟」の刺青を背中に入れる際に「画龍点睛みたいに飛んでいかないように、目は入れないで」と言うシーンになぞらえて、映画『蛇にピアス』が天高く舞い大ヒットするように、蜷川監督と吉高さんに看板に描かれた龍と麒麟に筆で目を入れていただくイベントを催し大ヒットを祈願いたしました。

写真(左からARATAさん、高良健吾さん、吉高由里子さん、蜷川監督、金原ひとみさん)
<登壇者コメント>
蜷川幸雄監督:72歳のジジイと若い作家のコラボです(笑)でも、俺は自分のこと若いと思ってるので、何の違和感もありませんでした。外国に行った時に、この原作の映画化について、外人記者からイギリス人監督が撮りたいと思っているという話を聞きました。そんなに撮りたがっているなら取られるものか、と名乗りをあげました。演出は第二芸術だと思っているので、原作をそこなわないように、言葉を生かしながら、作りました。演じた3人は、それぞれ少し窮屈な思いをさせると自在に動き始めるので、それが夢のように面白かった。顕微鏡で3人が動くのを覗いているようでした。
吉高由里子さん:蜷川監督に興味があって、オーディションに行きました。受かってから、事の重大さに気づいたという感じです。 監督は怖い人だと聞いていたけれど、全然そんなことはなくて、とても愛情の強い方だと思います。原作の言葉ひとつひとつを大事にして、自分で描いて、自分の作った世界で生きている方だと思います。監督の瞳はキラキラしていて、吸い込まれそうで、見透かされそうで怖いです。でも、優しい方です。高良さん、ARATAさんとは黙っていてもしゃべっていても、心地いい距離感でした。
高良健吾さん:アマ役は今までの役の中で一番違和感がありました。難しかったシーンを答えるならば全てです。壁にぶちあたっていました。監督からは「得意な芝居や、好きな芝居をするんじゃない」「恥知らず」などと言われましたが、言われることによって、確かにそうだな、自分は今まで恥をかきたくないから、安全な部分でしか芝居をしていなかったのかも知れない、だから、その枠から、出てみようと、思いました。
ARATAさん:若者(の話)と断定する前に、人間なら誰しも感じる痛みに対して、少しセンシティブに感じる3人の話だと思います。監督とは、毎日ケンカしてみたいと思って撮影に臨んだけれど、全然そんなことはありませんでした(笑)
金原ひとみさん:映画化するなら、蜷川監督に撮っていただきたいと思っていました。映画化という経験は初めてで、自分が抽象的に思い描いていたものが映像になるという体験に感動しました。原作に忠実でありながら、蜷川監督の鋭い視点が加わっていて、自分でも気付かなかった登場人物の一面や、「蛇にピアス」の新たな一面に触れる事が出来ました。